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函館市西部地区再整備事業基本方針(案)に対するパブリックコメント提出&回答

函館市からパブリックコメントの回答が公開された。 意見提出者8名と、問題の大きさの割に低調な参加数である。西部まちぐらし創造会議に熱量を使い果たしたのだろうか。

私が参加して行ったコメントについては、地域の特性に対する配慮を求める項目に対して、理解と開き直りが半々くらい?な印象を持ったが概ね想定通りの回答がなされた。以下に質疑と回答を併載する。


一番の驚きは、「豊かな自然や歴史的な町並みを次世代に継承する」・「これまでの歴史や文化を受け継いだ,ここならではの新しい活動や人材を受け入れ,共に楽しむ」・「歴史・自然・文化などの各地区固有の風土を活かし,次世代につなげる」と方向性・将来像・基本理念で連呼しながら、旧ロシア領事館のような文化財を含む公有の低未利用不動産について、「積極的な展開を進める」という表現で配慮無い処置を匂わせた所である。
市長がどんなに批難されてもビバリーヒルズ計画を諦めない意志の強い人物である事が背景にあるのだろうか?今後の動向に対して要注目である。

 

2ページ (1)人口・居住意向 人口・世帯数の推移と年齢別人口の推移におけるグラフの対象がH7-H27で、児童・生徒数の推移におけるグラフの対象がH25-H29なのは問題である。最低限同じ期間にすべきなのではないか。

「統計データについては,調査したもののなかから重要なものを抽出し,掲載しております。」

 

2ページ (1)人口・居住意向 全てのグラフの対象が平成年間なのは問題である。この街のピークは大正-昭和初期だ。地域の潜在キャパを明確にするため長スパンの資料を明示すべきなのではないか。

「統計データについては,調査したもののなかから重要なものを抽出し,掲載しております。」

 

2ページ (1)人口・居住意向 居住意向を「対象地区に住みたいですか。(市民(地区外)422 名回答)」としているが。移住促進政策を掲げる函館市としては首都圏等の比較調査を用意すべきではないか。

「基本方針P22に記載しているとおり,函館への移住や長期滞在に関心のある首都圏(東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県)居住者に対しても,アンケート調査を実施しております。」

2ページ (1)人口・居住意向 「課題・半数を超える市民は対象地区への居住意向がない」としているが。西部地区のみを対象にした居住意向調査は資料にすべきではない。大門・五稜郭・湯の川・美原・石川等も比較対象とした資料を用意すべきではないか。

「対象地区への居住意向を把握することが目的であるため,今回は,それ以外の地区に対する居住意向の調査は行っておりません。」

 

3ページ (2)生活環境 「課題・医療施設や商業施設等が徒歩圏内に一部不足している地域がある」としているが資料に用意された徒歩圏の円内に居住地域の大半が収まっている。資料と矛盾する課題提起は問題ではないのか。

「医療施設や商業施設等が徒歩圏内に一部不足している地域がありますが,一定程度充実していることを示しております。」 

 

3ページ (2)生活環境 商業施設の状況において、この地域で特出して多いカフェ・飲食店についてふれていない。長年のバル街開催により全国的に著名な地域であるにもかかわらずである。価値魅力項目に明示すべきではないか。

「課題や価値・魅力の項目については,社会構造や都市構造の調査分析のほか,市民等へのアンケート調査やヒアリング調査,有識者や市民等による会議を踏まえ,主な項目についてまとめております。」

 

4ページ (3)都市基盤 「課題・細街路や狭小宅地(100 ㎡未満の宅地)が多く分布しており,活用が困難となっている」としているが、これにより原生林の一坪地主活動同様に大規模乱開発を抑止して街並みを保全できたのではないか。

「土地利用が困難な狭小宅地は,不動産の流動性が低い状況にあることから,課題の1つとして記載しております。」

 

5ページ (4)住環境 「課題・空家・空地が広く分布している」とあるが、空き家は問題だが空き地は流動化策さえ整えばモータリゼーション世代(30-50代)の移住促進を後押しするし防災上の懸念もない。これを課題と捉えるのは問題ではないか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

5ページ (4)住環境 老朽建物の状況(建物の建築年)と表記する等、歴史を重ねた建物=悪とする表記が目に余る。悪いのは「長期間管理されない建物」だ。近年安価乱造された安普請より遙かに堅牢な建築物もある。表記を改善できないか。

「一般的に建築年が古いものほど老朽化している状況にあることから,このような記載としております。」

 

6ページ (5)経済 全てのグラフの対象が平成年間(しかも中盤以降)なのは問題である。この街のピークは大正-昭和初期だ。地域の潜在キャパを明確にするため長スパンの資料を明示すべきなのではないか。

「統計データについては,調査したもののなかから重要なものを抽出し,掲載しております。」

 

8ページ (7)観光 全てのグラフの対象が平成年間(しかも終盤以降)なのは問題である。この街のピークは大正-昭和初期だ。地域の潜在キャパを明確にするため長スパンの資料を明示すべきなのではないか。

「統計データについては,調査したもののなかから重要なものを抽出し,掲載しております。」

 

9ページ (8)コミュニティ  全てのグラフの対象が平成年間(しかも終盤以降)なのは問題である。この街のピークは大正-昭和初期だ。地域の潜在キャパを明確にするため長スパンの資料を明示すべきなのではないか。

「統計データについては,調査したもののなかから重要なものを抽出し,掲載しております。」

 

9ページ (8)コミュニティ 「課題・市民活動団体同士の交流が不足している」とあるが何と比較した数値を元にしているのか資料がない。印象だけで語っているなら除外すべきではないか。

「町会や市民活動団体等に対して実施したヒアリング調査結果から記載しております。」

 

 

13ページ 2-4  想定される条例案 観光目的地間の移動利便性の向上がバイパス整備や道路拡張であった場合、将来像・基本理念に掲げた方向性とは乖離する。どこから生まれた発想なのか。

「将来像の実現に向けた事業の検討・実施に記載の事業については,これまで,市民等の方々からいただいたご意見を参考に,あくまでも想定される事業の例として記載したものであります。今後,本基本方針の考え方に沿った形で具体的な事業を検討・実施することとなります。」

 

13ページ 2-4  想定される条例案 には国土交通省補助金事業「景観まちづくり刷新モデル地区」に連動した内容が散見される。将来像・基本理念との整合性は取れるのか。無理ならどちらかを修正すべきではないか。

「将来像の実現に向けた事業の検討・実施に記載の事業については,これまで,市民等の方々からいただいたご意見を参考に,あくまでも想定される事業の例として記載したものであります。今後,本基本方針の考え方に沿った形で具体的な事業を検討・実施することとなります。」

 

14ページ (1)推進体制の構築 (仮称)西部まちぐらしセンターの設置 既存の函館市地域交流まちづくりセンターとの機能分担や所管部署の違いがどのようになるのか簡潔な説明をしていただけないでしょうか。

「(仮称)西部まちぐらしセンターについては,現在,関係部局と協議を行っておりますが,まずは都市建設部において,事業を進める体制を整備するとともに,庁内各部局や有識者・民間団体などと連携できる仕組みを構築したいと考えております。また,名称については,あくまでも現時点での仮称であります。」

 

14ページ (1)推進体制の構築 (仮称)西部まちぐらしセンターの設置 まちぐらしセンターは税務・消防・都市建設・社会福祉等の各部門が個別に持っているデータを一元管理するようですが、先行事例を持つ自治体はありますか。

「人口や経済等に関する既存の公表データを地区の基礎情報として収集し,データベースとして構築することとしておりますが,具体的な内容については,今後,他都市の事例等を参考にしながら詳細な整理を行っていくこととしております。」

 

15ページ 共創のまちぐらし推進プロジェクト 一章等の周辺情報からすると、このプロジェクトは居住交流人口の増進に寄与するものであるべきと見受けられるが、読み解いた範囲で行動指針があって目的がない。何が目的と解するべきですか。

「西部地区ならではのまちぐらしの実現のため,市民等と行政が連携して,共創による取組の検討・実施・検証を行う仕組みを構築することが本プロジェクトの目的になります。」

 

16ページ 既存ストック活性化プロジェクト 狭小宅地を悪とされているが狭小住宅を誘導してやることが出来れば、庭付きの大型住宅を誘導するより人口密度が向上し活力が高まるのではないのか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

16ページ 既存ストック活性化プロジェクト 駐車場・菜園・雪捨て場などIoTを活用し地域でシェアリングするシェアリングエコノミーで生活空間改善を図り、定期借地権ベースの流動化促進策も可能なはず。これらを除外した理由は何か。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

16ページ 既存ストック活性化プロジェクト 函館市は他の市町村と同じく住宅のある宅地の寄贈を特段の理由無い限り断っているが。今回の基本方針作成にあたりこの地域だけ実験的にそれを緩和する政策は検討できませんか。

「現状では利活用の可能性が低い空家・空地,狭小宅地や未接道敷地については,地区の重要な既存ストックと位置づけ,所有者からの売却・寄付・賃貸等の意向も踏まえ,寄付等により市または民間実施団体(NPO法人や財団法人等を想定)が取得もしくは仲介を行うことを考えております。」

 

16ページ 既存ストック活性化プロジェクト 高齢者が認知症になり・在宅介護が困難になって施設に入所し・施設で闘病後死を迎えるという事が日常的に発生しています。施設入所高齢者の事前同意を経てストックを活用する仕組み作りに着手できませんか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

16ページ 既存ストック活性化プロジェクト 函館の空き家は財政的に困窮している人の所有ではなく、裕福な人が資産として死蔵する事に起因する事例が散見されます。都市再生戦略特区として申請し死蔵不動産に課税を行い財源に出来ませんか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

16ページ 不動産データベースの構築 空き家になる前の空き家予備軍を確実に網羅しうる居住権利バンクを形成するため、事前に親族等の不動産継承者を把握できるところまで不動産データベースを高度な物には出来ませんか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」

 

16ページ 公有の低未利用不動産等の利活用 旧ロシア領事館のような文化財も公有の低未利用不動産ですが。これらが解体されるような先人の歩みに唾吐く事態が起きないか憂慮しております。配慮ある取り組みがなされるとご回答戴ければ幸いです。

「公有の空家等についても,本基本方針の考え方に沿った形で,活用策の検討を行い,地区の活性化に向けた積極的な展開を進めることを考えております。」

 

17ページ 町会活性化プロジェクト 現在町内会を支えている人がそれを護りたい気持ちは理解できるのですが。町内会がない方が移住促進を達成しやすいのも事実です。まちぐらしセンターに機能移管して既存の町内会を発展解消出来ませんか。

「町会は,同じ地域に住む方たちがお互いに助け合い,支え合って,安全・安心で住みよい地域をつくることを目的に自主的な活動をしている任意の団体であり,西部地区再整備事業の各種取組を推進するうえでの拠点として市が設置する「(仮称)西部まちぐらしセンター」に町会の機能を移管することは想定しておりません。」

 

17ページ 町会活性化プロジェクト 町内会を存続する場合。高齢化に伴う負担軽減のため、水道料金等との合算請求による町会費徴収の負担軽減・盆踊り等の高負担事業のまちぐらしセンターへの委託について、検討課題にして戴けないでしょうか。

「貴重なご意見・ご提言として,今後,事業を進める際の参考とさせていただきます。」